皆さま、こんばんは!
あっという間に8月に入り、気が付けばお盆ですね。いかがお過ごしでしょうか?
今日は外来でも質問の多い、コロナウイルスワクチン接種と、妊娠についてお伝えします。
これまで、厚労省ウェブサイトでは 「妊娠12週までは接種を避けていただく」 と記載されていましたが、 その文章は削除され、現在は「妊娠中のいつの時期でも接種可能」と記載されています。
産婦人科の関係学会は、海外における多くの妊婦へのmRNAワクチンの接種実績から、
ワクチンは、 妊娠初期から妊婦と胎児の双方を守り、重篤な合併症が発生したとの報告は無いとしています。 また、 妊娠中のいつの時期でも接種可能としています。
妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると、 特に妊娠後期は、重症化しやすいとされています。 特に人口当たりの感染者が多い地域の方、感染リスクが高い医療従事者、 糖尿病、高血圧など基礎疾患を合併している方は、ぜひ接種を検討してください。
と、伝えています。
また、日本産婦人科感染症学会からも、 コロナワクチン接種時期について
いつの時期でも接種可能です。 心配な方は器官形成期(妊娠12週まで)を避けることをお勧めしていますが、 現時点で明らかなワクチンによる催奇形性(胎児に奇形が起きること)の報告はありません。
厚労省の担当者は、専門家によるデータ等に基づく変更などを受けて、「政府としては、妊娠週数に関わらず接種いただけるという認識です。」 と、Q&Aの内容も変えたとのことです。
すでに多くの接種経験のある海外の妊婦に対するワクチン接種に関する情報では、 妊娠初期を含め妊婦さんとおなかの赤ちゃん双方を守るとされています。 また、お母さんや赤ちゃんに何らかの重篤な合併症が発生したとする報告もありません。 したがって日本においても、希望する妊婦さんはワクチンを接種することができます。
一般に、このワクチンを接種することのメリットが、デメリットを上回ると考えられています。
と、説明しています。
このように、ワクチン接種がスタートした当初は、妊娠時期によっては接種を控えた方が良いと言われていましたが、現在では妊娠時期に関わらず、ワクチン接種は可能であるということです。
ワクチン接種を、接種時期を、お迷いの皆さま、ご自身とお腹の赤ちゃんを守るためにも、接種可能なタイミングで、ぜひ接種をご検討くださいね♪