中用量ピル(プラノバール)と呼ばれるホルモン剤を内服することにより月経の移動が可能です。
月経を早める
大切な予定と生理が重ならないように、予定生理より前に、月経を移動させる方法です。
ずらしたい生理の前周期の生理開始後、できる限り早期にご受診ください。10日ほど中用量ピルを内服すると、内服終了後2~3日で生理が開始しますので、予定生理より前に生理を早めることが可能です。
低用量ピルによっても生理を早めることも可能ですので、ご希望の方はご相談ください。
月経を遅らせる
生理の予定日より5日前からの中用量ピルの内服により、生理を遅らせることが可能です。生理を早める方法よりも、生理を遅らせる方法の方が、より確実ではありますが、この場合、大切な予定(旅行や行事)の間も中用量ピルの内服が必要となります。それでは困るという方は、できるだけ早期のご受診により、生理を早める方法をご選択ください。
受診にあたって
※月経移動をご希望されます方は、移動させたい予定生理の前周期(ひと月前)、もしくはもう1周期前(ふた月前)の生理後に、できるだけ早めにご相談にご来院ください。
※元来生理不順を認める方のなかには、中用量ピルでの月経移動が困難な方もおられます。そのような方には、普段から低用量ピルによる生理不順の治療をお勧めいたします。ご希望の方はご相談ください。
※副作用として、人によっては胃のむかつき、嘔吐、倦怠感などが見られる場合があります。
まれですが血栓症も起きますので、内服中は水分をしっかり摂取し、体を十分に動かしましょう。
※月経移動は病気ではないため、保険適応はなく、自費診療となります。月経不順でお悩みの方の場合は、保険診療が可能ですので、外来でご相談ください。